『星を追う子ども』(2011)
監督:新海誠(1973-)
※『星を追う子ども』公式サイト:https://www.cwfilms.jp/hoshi-o-kodomo/
『ピラミッド帽子よ、さようなら』を引き継ぐ物語だと聞いたので、『星を追う子ども』をみた。
この監督の作品は今まで見たことがなかったものの、絵と色彩、風景がとても美しい。
十分理解するためには、『ピラミッド帽子よ、さようなら』を読んで、そのあとにみるとよいと思う。
あちら側とこちら側から、互いを呼び合う者、引きあう者たちがいる。
少女はアガルタの石を、父の形見の品として大事にしていて、父はアガルタの人だったのかもしれず、少女の先祖にそのような人がいたのかもしれない。
映画は、生命の賛歌、祝福である。
この映画をみたら、自分の命も人の命も、粗末にすることはできないと思う。
『ピラミッド帽子よ、さようなら』の出版から40年以上が経過した今、大きな長引く戦争が続いている。異常気象も激しさを増した。
乙骨さんのメッセージが引き継がれて、新たに世界に響きわたる。
(鑑賞日9/8/2024)