『やねの上のカールソン』(岩波書店・1965)
著者:アストリッド・リンドグレーン(1907-2002)
訳:大塚勇三(1921-2018)
絵:イロン・ヴィークランド(1930-)
“Lillebror och Karlsson på taket”(1955)
Author: Astrid Lindgren
Illustrator: Ilon Wikland
「ヤッホー、リッレブルール!」「ヤッホー、カールソン!」
リッレブルールという長い名前も、このセリフもよく覚えている。
カールソンが赤ちゃんをあやす、「チョチ、チョチ、アワワ。」のセリフも。
挿絵もしっかり覚えていて、文字を読むよりも、むしろ挿絵を見ていたと思う。
リッレブルールも、リンドグレーンの本の他の子供も、頭のうしろが大きいなと思ってみていた。欧米の人など、町で見かけるほことはほぼ皆無だった。
挿絵を目にして、自分の中のどこか深いところの記憶が、その頃の時間空間が、ゆっくり動き出すのを感じる。
リンドグレーンの本のおかげで、はるか遠くの、ストックホルム、スウェーデン等の北欧圏が、小学生の自分に身近になったことも大きい。
カールソンはおじさんの設定となっているものの、お菓子が大好きで、世界一のいたずらや屋で、北欧のピーターパンなのかと思う。(2024.4.7読了)
*ストックホルムの位置(GoogleMapより)