四人の姉妹(上)(下)(岩波少年文庫、1958)
著者:ルイザ・メイ・オルコット
訳者:遠藤 寿子
挿絵:ヒルダ・ファン・ストックム
*original first published in 1868

とてつもなく面白かった。
小学校3年位の時、戦前に出版された赤茶けた本「四人姉妹」を友達から借りて読んだときも、びっくりするくらい面白かった。戦前の日本の書籍雰囲気も格別なものがあった。
最初、小学校の図書館にあった「若草物語」と同じ本だとは思わなかった。
ただ今回、「四人姉妹」も原題でないことを知った。
イギリスの小説と思っていたら、アメリカであったのもびっくりした。
ヤンキーという言葉がでてきたのも驚いた。
イギリス人が、新興国アメリカをどうみていたかを垣間見るセリフもあった。
「アメリカのお嬢さんたちは、感情をむき出しにするけれど、親しくつきあっていると、たいそうよい人たちだわ」
オルコットのウイキペディアのページは、これも驚くほど充実しており、ファンが多いのかと思う。
たしかに、ジョーやその姉妹、ローレンを含めて、強い個性があり、自分の人生を自分で決める気持ちがあり、その時代においては例外的だったと思うし、当時の女子たちは、すごく励まされたものと思う。
(読了:2025.4.26)