『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち(1978)』
原作 リチャード・アダムス
1978年製作/イギリス
監督 マーティン・ローゼン
シネリーブル池袋で観る。
初めて行った映画館だったものの、かなり混んでいて盛況だった。
1978年のアニメは、どんなものかと思ったけれど、柔らかく少しくぐもった色の画面に、
鼻がひくひく動き、体がけいれんし、後足が強烈なうさぎたちが跳ねまわっていて新鮮だった。
彼らが自由を求めて旅をし、持ち場を守り、闘う。イギリス的なストイシズムも感じた。
高級住宅地の建設で、兎の住処を破壊し、兎を生き埋めにし、ワナをしかけ、人間は、やりたい放題である。兎の立場で人の行動を判断しなければいけないと思った。兎であり、鳥であり、川であり、樹々たちの立場からである。
主題歌(アート・ガーファンクル 『Bright Eyes』)も、とても美しかった。
『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』は、昔からよく耳にする本であるものの、読んだことがないため、原作も読んでみたいと思った。
(鑑賞2024.12.14)