『何のために生まれてきたの?』(PHP研究所2013)
著者:やなせ たかし(1919-2013)
幼稚園の絵本が最初か、NHKのアニメでみたのが最初か定かではない。
困っている人、お腹がすいた人には、まずは自分の顔を食べさせて、泣いている子供や、弱っている動物、仲間がいれば、背中にのせて飛ぶ。
それがアンパンマン。
“甲斐性”というものがあるとしたら、そういうことのように思えて、アンパンマンは、私の理想のヒーローである。
「困っている人、飢えている人に食べ物を差し出す行為は、立場や国関係なく、「正しいこ
と」。これは絶対的な“正義”なんです。」(30頁)
「ヒーローは悪い奴をやっつけるけど、ひもじい人を助けるというのはないんだよね。だか
ら自分が物語を描くんなら、ひもじい人を助けるヒーローをつくろうと思っていたんです。
それがアンパンマンを描き始めた動機なんですね。」(36頁)
(読了:2024.3.17)